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8月が、夏が、終わってしまった。
もう秋なのかと感慨深く思うと同時にブログの8月のアクセス状況を書く日がやってきた。
ヤバイ、宿題やってない、って小学生かよ、俺!と言う事で大和生命の破たん処理についての続報。

まず、責任準備金は、以前書いたけれども保険金支払いの原資にあたるもの。

一応、保険契約者保護機構によって原資にあたる金額が9割確保されるのに
保険金が8割減るなんて報道があり、その原理が理解できていなかった。

そのため、減額の計算式をさがそうとして行きついたのが、「高予定利率契約の補償率の式
だったのだけれども、値を入れても全然計算が合わない。

以上が前回までの復習。

保険契約者保護機構のお姉さんに聞いたら、下記の式も責任準備金の式であるとの事。
(高予定利率契約の保険金の保障率と勘違いしていた。良く読めば確かに書いてあった。)

高予定利率契約の責任準備金の補償率
 = 90%-{(過去5年間における各年の予定利率-基準利率)の総和÷2}

故に、予定利率が6%の契約の場合は、
90% - ((5年x6% - 5年x3%) ÷ 2) = 82.5%

責任準備金等の82.5%までが補償される事となる。

それでも、原資が82.5%あるんだよね。それなのに保険金が8割減るっておかしいじゃないか!
その理由が下記グラク
保険金減額の解説グラフ
(クリックで拡大します)

上記は、架空の貯蓄性保険の保険金をグラフ化したものだけれども、

 1)破たんの時点で原資が減ってしまう
 2)破たん後に予定利率が6%運用から1%運用に減らされてしまう

のダブルショックなのだ。

つまり、破たんしてからそんなに時間がたたずに満期を迎えた場合は、
責任準備金の補償率とほぼ同じくらいの保険金が保障される事になるのだけれども、
その後の運用により削減率がどんどん拡大してしまうのだ。

この図からわかるように、その後の運用期間が長い貯蓄性の保険は削減率が大きくなる。
保障目的の保険であれば、貯蓄性の保険ほど影響を受けない。

大きく減らされるとは言え、タンス預金や単純1%運用よりはマシって言ったらマシなのだけど、
この単純な例でも50%削減されてしまうから、やっぱり大変な事だなぁ、と思う。

また、このグラフは「責任準備金」を「保険金の原資」と解釈して作成しているけれども、
「責任準備金」と「保険金の原資」は厳密には異なるので注意。

何故なら、破たん時の引き継ぎ処理、つまり再建計画によって「保険金の原資」がどうなるか
変わってくるので。

例えば、大和生命の場合は、プルデンシャルグループの資本が入って
プルデンシャル・ファイナンシャル・ジャパン生命として再出発したけれども、
「保険金の原資」にはプルデンシャルグループの資本が加わる事になるわけだし、
それぞれの保険をどのようにするかは、再建計画によって変わってきてしまうから。


凄いぶっちゃけて言えば、

質問「私の保険会社が破たんしてしまったら、保険金ってどこまで保障されますか?」
答え「実際に破たんして再建計画が承認されるまでわかりません。」

って事になる。

PS
なお、プルデンシャル・ファイナンシャル・ジャパン生命のコールセンターにはさほど待たずに
電話も繋がり、非常に親切に教えて頂いたので大感謝。
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