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システムエンジニアからファイナンシャルプランナーへの転身を模索する人が書くブログです。
アメリカでは「ボランティア」と言ってもちゃんと報酬が出たり
社会的地位も高いと聞いた事があるが、日本でボランティアって
「物好き」ぐらいの認識がまだまだ一般的だろう。

ボランティア、つまり無償で人助けをしている現場で、助けを求めてきた人が

・「~をやってもらわなくては私は困るんですよ!」
・「ちゃんとやってください!」

なんて「権利」を自己主張する場面にたまに出会う時がある。

もちろん、ボランティア側は一生懸命やっているんだけれども、
人的、資金的な限界で無理な部分はどうしてもある。

そして、その限界に対して「権利」を主張してくる人がいると、
ボランティアには「義務」はないと反論したくなる。

だが、自戒をこめて書くのだがボランティアには
確かに「義務」はないが、自覚は必要だと思う。

上手く利用すると、ボランティアと言う立場は非常に居心地の
良いポジションになってしまうのだ。確かに義務はないけれども、
それを良い事に無責任な意見やアドバイスをしてしまっていないだろうか?

ボランティアと言う言葉を乱用していないか十分注意する必要がある。

権利を主張する人たちは

・単純に何も知らない
・とにかく心理的余裕がない
・国や公共団体から補助金を貰っていると思っている

場合がある。

反射的に言い返さずにグッと堪えた方が良い結果に繋がる場面の方が
多いかもしれない。
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失業者とは「働く意思があるけれども仕事が見つからない人」であって、諦めてしまったら
失業者としてカウントされない事は何度か書いた。

ちょっと前に失業率が下がったとニュースになっていたけれども、それを見て「雇用状況が
改善された」と考えるのは単純すぎて、「諦めてしまう人が増えた」可能性の方が高い。

派遣村騒動の際にも派遣切りが本格化するのは3月からってニュースがあった。
4月から職がなくなったけど、雇用保険を貰いながら6ヶ月間、求職活動をする。
その期間は、ハローワークに雇用保険を貰いに行くから失業者が増えて、失業率は上がる。

雇用保険がもらえている間に職が見つかっていれば良いけれども、その期間が終わった後は?

ハローワークって、職の紹介は行っているけれども、その紹介した職業の内容は全く関知して
いなくて、募集要項と実際の待遇が全然違う事は珍しくない。
社会保険が完備されていない会社が普通にハローワークで紹介されている場合もある。

それと、募集している職種も「要資格」「要免許」の職が多い。
私がこの前見に行った時、「新しい求人」として壁に貼ってあった8つのうち、6つは私が
持っていない資格、もしくは免許を条件としていた。
そして、残り2つの職はどちらも月給20万以下だった。

半年もあれば、そんな現実は嫌というほど思い知らされるので、雇用保険が貰える期間が過ぎたら
ハローワークに行く意味などない、と思うのは無理のない事だと思う。

数字だけ見てしまって
・失業率が下がったから雇用状況は改善された
・有効求人倍率が0じゃないのだから選ばなければ仕事は見つかるはず
なんて考えるとちょっとマズイかも。

特に有効求人倍率は、上記の「要資格・要免許」の壁に加えて、
農業の職をハローワークで探した人の件もあるので、
鵜呑みに出来ない数字だな、と思う。

そんな事をこの転職支援CM動画(youtube)を見ながらボンヤリ考えた。
今年の年末には派遣村が必要にならないように、との事で政府が対策に乗り出すとの事。

産経ニュースより引用
雇用創出10万人 介護資格無料取得など緊急対策を決定

 政府の緊急雇用対策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)は23日、ハローワークで生活保護の
申請などができる「ワンストップ・サービス」や、新卒者の就職支援などを盛り込んだ緊急
雇用対策を決定した。同対策による雇用の下支え・創出効果は今年度末までに約10万人とした。
政府は派遣労働者の解雇などで社会問題になった「派遣村」を防ぐことを掲げた。

 対策の柱は、職業斡旋(あっせん)に加え住居や生活などに関する支援の相談や申請手続きを
ハローワークでできるワンストップサービスで、11月下旬に東京や大阪、愛知などで相談会
「ワンストップ・サービス・デイ」を試験的に実施し年末年始と定期の開催を検討する。

・・・
</産経ニュースより引用>

意義のある事のように見えるけれども、実際の運用がどうなるか少々不安

派遣村では生活保護の申請が比較的スムーズに出来たけれども、あの騒動が終わった後に
区役所や市役所に生活保護の申請に行った人は「派遣村の騒動をご存じでしょう?申請者が
沢山でたので予算はもうないのです。すいませんが申請は受け取れません。」
なんて事を言われた人もいたと聞く。

生活保護の申請は早い者勝ちではないので、拒否はやってはいけない事なのだけれども、
自治体も予算が厳しいから「うちはもう一杯なのです」と言って断り、他の自治体に行って
申請するように誘導する事は珍しくない。

ハローワークは一自治体に一つあるわけではないから、そこで申請を受け付けたとしても
「どの市が担当するのか?」で揉める事が予想される。つまり、ハローワーク側も、
なるべくなら生活保護申請に誘導しないように行動する可能性がある。


まぁ、でも、行政が力を入れてくれるって事はそれだけでも意義ある事なのかなぁ。

応援し、注目してますので、頑張ってくださいませ。
某所に行って、世間一般で「セーフティーネット」の一種と言われてる制度の利用方法について聞いてきた。

お役所や会社に話を聞く時って「FPです。専門家です」って自己紹介を最初にしてしまうと
課長だの主任だのと偉い人が出てきて制度の表面的な話だけしか聞けない時が多い。

私の場合は幸か不幸か、独立系SEかつ一般市民かつFPなので、一般市民またはSEとして
お話を聞く場合が多いのだけれども、今回、色々とヒドイ実態が見えてきてかなりショック。

師匠には「一次資料を確認しなさい、一次資料を確認しなさい」と繰り返し言われていたので
それは出来る限り守っているつもり(たまにサボル)だけれども
「一次資料を確認した後、現場にいって実際の運用を確かめなさい」がベターだと思った。

今回、聞いてきた制度はお役人だったか、学者さんだったか、評論家だったか忘れたけど、
「セーフティーネットの充実が叫ばれていますが、制度は沢山あるんです。
 知られてないから使われていないだけなんです。」なんて話の中で紹介していた2つの制度。

窓口の人とお話して、わかった事。
「こんな事では、この制度を本当に必要としている人はこれを使えませんよねっ!」
「はい、残念ながらその側面はあると思います」

明言されてしまった。

簡単に言えば、不正受給を恐れるあまり、詳細な受給要件を明らかにしようとしないのだ。
「その人の状態によって異なるので、その人が実際に来て面談して頂かないと何とも言えません」

セーフティーネットって、「困った時に、もしもの時に、こんな制度がありますよ」ってものだと
思うのだ。「そんな制度があるんだ。じゃあ、もしもの事が起こっても大丈夫だね、安心だね」って。

例えば「実際に失業状態になったら面接します。その面接に合格したら失業手当が支給されます」
なんて事を言われたら、しかも面接の際に何を問われるかは「その人の状態によって異なるので
事前に教えられません」なんて事を言われたら、それは頼りになる制度と思いますか?

全く、頼りにならないよね。「セーフティーネット」じゃなくて「なんちゃってセーフティーネット」。
いや、ネットには全くならないので「溺れる者がすがる藁」って位置づけ。
藁はストロー。セーフの前に否定のUnをつけて「アンセーフティーストロー」と命名しよう。

幸いな事に失業保険は、受給要件が明示されているために計算に入れる事ができるけれども、
日本にはセーフティーネットと勘違いされている「アンセーフティーストロー」が結構あるのかもしれない。

何故、このブログに制度の名前を書かないかと言うと、「運用がねじ曲がった」可能性もあるため。

制度としてはちゃんと受給要件が明示されているのだけれども、実際の現場で嘘、もしくは不正確、
もしくはわざと不親切にして諦めさせる事をしている可能性もあるため。

私がお話を伺った担当者のような人だけでなく、日本のどこかには親切な担当者さんが
一生懸命親身になって相談に乗っている可能性もあるかもしれないから自重した。
古い友人が、このブログを発見してくれたらしく、コメントを書いてくれた。
コメントで指摘されたけど、このブログって連絡先書いてないから個人的に連絡とりたくてもとれないね。
すまぬ、今のところ、諸般の事情で宣伝とみなされる行為自粛中。
そのため、連絡先はつけない方針なのだ、携帯に電話くれ。

で、コメントの中で誘われたのが、下記のセミナー。

日本の未来のために
シリーズ横浜の現場から 第1回:若者の雇用 フリーター・ニートを支える
~日本の縮図・横浜から考える新しいセーフティネットの形~


凄いなぁ、と思ったのは「久しぶり、一杯呑もうよ!」なんて誘いではなくて、
「久しぶり、セーフティネットのセミナー行ってみようよ!」なんて誘いが来るところ。
さすが、長い付き合いだと僕の性格を良く分かっているなぁ、と感心した。

しかし、油断は禁物か。
水族園が魚の生態を学ぶ場所と限らないわけだから、このセミナーの誘いも何か深い意味が
あるのかもしれないし。

で、肝心のセミナーなんだけれども、う~む、どーも、アレだ。
偏見かもしれないが、雲の上からの議論に思えてしまった。

議論をするのは素晴らしいと思うので是非やって頂ければと思うけれども、
わざわざ横浜まで行ってお金を払ってリアルタイムに聞く事なのなのだろうか。

「議論の結果と提言、もしくは議事録をどこかで公開して頂ければ後で時間のある時に
是非確認させて頂きます」なんて思うのは、水族園で魚の生態を学ぶ級に感覚ズレテル?

それとも、素直な気持ちでこういうお話も聞きにいくべきなのかなぁ。